サービスの小野田です!
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今回は、前回のFLHTCU103のカム交換の続きになります!!
「ボアアップの作業」を紹介していきます!
エンジンの中をなかなか見ることがないと思うので、見ていってください!!
主な使用パーツはこちら!
S&Sのサイドワインダーボアアップキットに
なります ツインカム用です
このサイドワインダーは、外観のイメージを変えず、排気量を大幅にアップした優れものなんです!
特徴としては、
耐高圧力・耐強度もあり、鍛造成形で製造されている アルミニウムピストンを使用
鍛造成形とは、ハンマーなどの工具や金型で金属に大きな力を加えて、目的の形に成型する加工法です。
一般的には、熱した鉄を叩いて鍛える、昔ながらの鍛冶屋のイメージを想像していただければと思います!
S&S製のシリンダーライナーは 驚くほど薄いです
この加工技術は 本当 凄い事だと思います
この厚さが薄いということの特徴としては、部品の重さが軽くなる、
熱伝導率向上 そして
最大の特徴はクランクケースに無加工で
これらの部品を使用する事で 103ci(1689cc)→110ci(1801cc)に排気量がアップします!
それでは、作業に入っていきますよ~!!
エンジンの一番上にあるロッカーカバーを取外していきます
取外しが完了し、ロッカーアームが見えました~
次に、ロッカーアーム、ロッカーカバー、シリンダーヘッド、シリンダーの順に取外していきます
ロッカーカバーの受け口が外れて、やっとシリンダーヘッドが見えてきました~
バルブとスプリングがくっきり見えました!
ピストンの表面にカーボン(炭)が付着していますね~!!
このカーボンがどうやってピストンに付くのかと言いますと、
燃焼室の混合気中の塵やゴミが燃焼行程で燃えて炭になって
付着します!
このカーボンが付着しすぎると、そこに熱を持ち、自然着火するおそれが
あります!
いわゆるプレイグニッションというやつです!
※プレイグニッションとは、意図しないところから火種が発生し、そこから燃焼してしまうことです!
このカーボンが付着しにくくなる対策もきちんとあります!
チューニングで燃調を整える
エアークリーナ ーを常に清掃してあげる
ガソリンに添加剤を入れる
当店でも取り扱いのあるWAKOSのフューエル1と呼ばれる燃料添加剤がありますよ!
燃料成分が少し変わる為 付着しにくくなります!
シリンダーの取り外しが完了しました!
ピストンに傷が入らないように、スタッドボルトに保護カバーを取付けます
次に、クランクケースに異物が入らないように塞いでおきます!
では、ピストンの取外しも終えたので
交換する新しいピストンと比較してみましょう
交換する前のピストンを測定してみると
外径97.71mmありました!
新しいピストンも測定すると
外径が100.50mmありました!
ピストンの表面には、凹みが二か所あります!
この凹みは、バルブリセスと言われるもので、吸排気のバルブがピストンに接触しないように
避けるものです!
ピストンをコンロッドに組み付けた所です
次にシリンダーを取付けるのですが、その前に交換する新しいシリンダーの内径を
比較してみたいと思います
純正シリンダー:内径98.16mm
交換するシリンダー:内径101.03mm
ピストンリングの合口の位置が指定されているので、しっかりと組み付けていきます!
合口の位置が他のピストンリングと重なってしまうと、
圧縮漏れが起きる可能性があります!
(基本120度づつずらして取り付けます)
なので、しっかりと合口を指定位置に合わせ、
取付を行っていきます!
シリンダーの内側にしっかりと初期摩耗防止のペーストを
塗布してシリンダーの組付けが完了!
金属同士の初期摩耗を軽減するのと
オイルが循環するまでの間 オイルの役割を担ってくれます!
メチャクチャ重要な役割を果たします
でも このペーストオイルグリスは とても臭く
しばらく 身体から匂いが取れないので 危険です
シリンダー、シリンダーヘッドの取付が完了し、
最後は、ロッカーカバーの取付を終えてエンジンのセクションは
完了です!
今までの作業も気を張って仕事をしているのですが、
今回は、バイクの心臓部のエンジンだった為、いつも以上に気が張って作業をしました~!
エンジンを掛けれるようにタンク、マフラー、エアークリーナーの取付けを行っていって作業完了です!
完成!!
チューニング結果は、近藤姉さんのブログへ!!
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